2005年09月11日

第68話「「悪夢の幽霊都市」バッドエンドリスト」

「悪夢」シリーズ恒例の、デッドエンドリストです。
今回も、デッドエンドの数は半端ではありません。
それなのに、死が苦にならないの加南子さんのすごいところ。

数字はパラグラフ番号。
その後ろに「∞」とあるのは“永遠の罠”に引っかかったもの。
「×」とあるものは、幽霊都市に魂を奪われたなど、戻れないエンドのもの。
無印はふつうに死んだパラグラフを表します。

また、太字は、そのパラグラフの最後の文章になります。

デッドエンドリストを見る
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第67話「「悪夢の幽霊都市」を終えて」

かくして、「悪夢の幽霊都市」を無事、クリアすることができました。

今回は、優しいゲームブックという印象が残りました。
「悪夢のマンダラ郷」にあったような理不尽さはありませんでしたし、“永遠の罠”も短剣で断ち切れたりと、新設な部分が多く見受けられます。
(もっとも、前に遊んだのが「マンダラ郷」ということもあるのですが)

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2005年09月10日

第66話「映画館と汚れたスーツとぼく」

5月23日

縄ばしごはぼくの体重になんとか耐えてくれた。
天井の蓋を開けてみると、そこはなんとトイレだった。
見覚えのあるトイレ。忘れようのないトイレ。
ここは、幽霊都市の元凶とも言える映画館のトイレである。
ぼくはトイレでひとり、胸を熱くした。

彼女に会いたい。
そして、彼女に会える!

鏡を見ると、ぼくの顔に田んぼの泥が飛んでいた。
足もズッポリ泥だらけで、てのひらには地下坑の臭いがついている。
このままでは笑われてしまうだろう。
服や靴の汚れまではとれないが、ここで身だしなみを整えて、トイレを出た。

そこは映画館のホール。
何度も開けようと試みたが、固く閉ざされた扉の前で、ぼくは深呼吸した。
そして、聖なる秘石を取り出すと、扉は音もなく簡単に開いた。

場内の観客たちは、スクリーンに映った主人公が超高層ビルの上に飛ばされるのを見ながら、楽しそうに悲鳴をあげている。
平和なものだ。

ぼくの体験は、話しても笑われるだけだろう。
もちろん、それが彼女だったとしても。
笑われるだけならまだしも、気が変になったと心配されるかもしれない。
それなら、適当に誤魔化したほうが得策だ。
この先、この不思議な体験は、誰に語られることもなく、自分の胸にしまい続けなければならないのだ。

……映画が終わった。
これで、映画館を出ても幽霊都市に迷い出る危険はない。
ただ、この途方もない出来事を、彼女にすら話せないのが淋しかった。

人の波にしたがって映画館を出たとき、ひとりの紳士と顔があった。
彼は泥で汚れたぼくの足元をじっと見ている。
後ろから出てきたひとりの淑女も、ぼくの姿を見ると複雑な表情で立ち止まった。

彼らが着ているのは、リッチ・リッチのスーツ
あのスーツがあれば、誰でも紳士淑女になれる。
そんな彼らの足元が泥で汚れていたのは、なんら不思議ではない。

ぼくたち3人はじっと見つめあったあと、誰からともなく駆け寄って、固い握手を交わした。
説明はいらない。
そんなぼくたちを見て、彼女がポカンとしていた。
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第65話「下水坑」

5月23日

みたび、次元のひずみに入り込むと、やがて、真っ暗な場所に着地した。
空気が湿っていて、すえた臭いが淀んでいる。
ここは果たして現代なのだろうか。

手探りをすると、なにか筒のようなものをつかんだ。
懐中電灯である。
暗闇を照らすと、そこはコンクリートのトンネルだった。
下水道かなにかの地下坑なのだろう。
大きなトンネルが続いている。
そばには、上へ昇る鉄のはしごも備えてあった。
ぼくは、はしごを使うことにした。

はしごの先は、地下鉄のホームだった。
駅名は藤見台団地。
牡丹穴の南にあり、いままで足が踏み入れられなかった場所だ。
ここから地下鉄に乗って、梅池に戻ることができる。
牡丹穴でトンネルが埋まっている恐れを思い出しながらも、地下鉄に乗った。

……あっけなく梅池に到着した。
そして、何度も通ったゲーセンを通り過ぎて、幽霊都市の入口とも呼べる映画館へと戻ってきた。

なんということだろう。
映画館の入口は、シャッターで固く閉ざされていた。
持ち上げても叩いても、秘石を取り出しても撫でてみても、ビクともしない。
ここまできて、シャッターに阻まれようとは!
仕方ないので、梅池の町に戻ることにした。

そして、ふたたび区役所から江戸時代にワープした。
そして、そこから弥生時代にワープする。
そして、弥生時代の娘が教えてくれた方法で第3ワープに成功、地下坑に戻ってきた――



今度は、鉄のはしごは昇らずに、トンネルを進むことにした。

腐敗臭を帯びた湿気に耐えながら、奥へ奥へと進んでいく。
かなり歩いた頃、今度は木製のはしごが見つかった。
ぼくはためらわずに、はしごを昇ることにした。

……そこは、地下鉄のホームだった。
駅名は牡丹穴。
移動手段は地下鉄で梅池に行けるだけ――



仕方がないので、同じ工程を繰り返し、みたび地下坑にたどり着いた。

ぼくはクタクタになりながら木製のはしごがある場所まで戻ってくると、さらにその奥を目指すことにした。

トンネルは途中で右にカーブしている。
さらに奥に進むと1段低くなる落差の場所に行きついた。
そこには、ちぎれそうな縄ばしごが掛かっている。
このはしごが3度目の正直となるだろうか。
悩んでいても仕方がない。
ぼくは、ちぎれそうな縄ばしごを昇ってみることにした。

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第64話「聖なる秘石」

5月23日

少女と一緒に、聖なる秘石の場所にやってきた。
そして、立体縮小コピー機聖なる秘石を複製すると、機械から握り拳ほどの大きさの石がポトリと出てきた。
大きさ以外は、色も形も聖なる秘石と遜色ない。
石に秘められた呪力も、そっくりそのまま写し取ることができた。

「帰り道も案内しましょうか?」

この光景を不思議そうにじっと見ていた娘が言った。
ぼくはうなずくことにした。

「やっぱり、あなたでしたか。昨夜、神のお告げがありました。明日、迷える神の子が、天から舞い降りる。その者は、あの巨大な秘石を手に取ることができる。ダイサンワープハ○○○○へ。案内を乞われたら、そう伝えてくれとのことでした。なんのことか私にはわかりませんが、そうすれば神の子は天に帰ることができると告げられました」

ぼくは心から彼女に感謝した。
これで、簡単に現代に帰ることができる。

さっそく第3ワープを実行した。

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第63話「第20の生命」

ついに、聖なる秘石を見つけることができました。
これでようやく、デパートで持っていく持ち物がどれか、3つとも確定したことになります。
(でも、3つしか持っていけないのに、必須持ち物が3つって難易度高くないですか?)
ここは心機一転、はじめからやり直すことにします。



ゲーム・センターでジャンケンの愛子から、聖なる秘石の情報を得る。
ゲーセンの電源が落ちてしまうので、1度、ゲーセンを出て、またゲーセンに入り、剣のゲームで宝石をちりばめた短剣を入手。

柳本町のデパートで、スーツ、ワープロ、立体縮小コピー機を入手。

地下鉄で菊竹町に行き、でスーツを着て、区役所の日本画の情報を得る。

柳本町駅まで引き返し、ゴキブリを回避して菖蒲谷通りに到着。

バスでプラネタリウムに行き、1700年昔に行く情報を得る。

菖蒲谷通りに戻り、区役所で日本画を逆立ちする。

第1ワープが成功し、江戸時代に到着。
ここでワープロを操作し、第2ワープに成功。弥生時代に到着した。

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2005年09月09日

第62話「弥生時代」

5月23日

素焼きのツボをながめていると、若い女性が近づいてきた。
神話に出て来るような白い服に、磨いた石をつないだ首飾りをしている。

「探しものですか?」

若い娘が微笑みかける。
せっかくだから、秘石の場所を尋ねてみた。

「それなら、すぐそこの丘の上にあります。ご案内しましょう」

指差した丘はここからでもわかりやすい場所である。
これなら、聞くまでもなかった。
だが、あえて娘に案内してもらうことにした。

丘から頂上までに一筋の道ができている。

「ほら、あそこ」

言われるまでもない。
目の前には、それがあった。

しめ縄を張った奇妙な形の巨大な石。
直径が10メートルはある。
さて、どうやって持っていこうか。

と、ここまで案内してくれた娘が、ぼくのようすをじっと見ている。

おっと、勘弁してくれ。
魅力的なのはわかるが、ぼくには彼女がいるのだ。

会いたい。

彼女のことを思い出したら、急に目が滲んだ。
映画館に入ってから、おそらく、1日も経っていないだろう。
だが、そんな短い時間も、ぼくには長かった。

早く会いたい。

だが、現実は無常だった。
巨大な石は、大きく重く、とても持ち歩けるものではない。
転がそうにも、押し倒すことすらできないのだ。
茫然としているぼくに失望したのか、首飾りをつけた娘はどこかへ行ってしまった。

もう、会えない……

未練はある。覚悟はない。
それでも、弥生時代での生活に慣れていくしかないのだった――
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第61話「第2ワープ」

5月23日

科学館から、バスで菖蒲谷通りに戻り、そこから区役所に向かった。
区役所の2階で日本画に逆立ちすると、第1ワープが成功、江戸時代に到着する。

盗賊と間違われ、ご用ちょうちんに囲まれるが、さっそく、プラネタリウムで得た情報をワープロに打ち込むことにした。

『運命数が1、4、7で中世代から来たか、もしくは、運命数が2、5、8で古代ローマから来たか、もしくは、運命数が3、6、9で江戸時代から来たか』

条件、細かいなあ……
ともあれ、ぼくの体はふたたび、時空間のひずみに浮かび上がり、やがて着地した――

ここは、水田だった。
稲は黄金色に輝き、収穫期を迎えようとしている。

遠くのほうに稲刈りをしている人たちの姿が見えた。
別の方角を見ると、草ぶきの小屋がある。
高床式の穀物倉庫だ。

田んぼを出て畔道を歩くと、木でできた農具や、赤茶色の素焼きの土器まである。
ここは弥生時代に間違いない。
第2ワープも成功したのだ。
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第60話「プラネタリウム」

5月23日

菖蒲谷通りから出ているススキヶ原団地行きのバスで科学館まで行き、プラネタリウムに入ることにした。

そして、プラネタリウムを見ているときに、映画館について考えるてみる。
と、誰の声とも知れない声が、耳元でささやいた。

「映画館には大きいのも小さいのもある。きれいなのも汚いのもある。映画館で居眠りするのはやめよう。入場料がもったいない。途中でトイレへ行くのはもってのほかである」

まったくもってその通りだ。
だが、いまさらそんなことをいわれても意味がない。
ぼくはすでに、幽霊都市にいるのだから。
結局、たいした情報も聞けずにプラネタリウムを出た。

……もしかして、プラネタリウムって、何回でも入れるんじゃないのか。
そう、インスピレーションが湧くまで何度でも。
フラグ管理されているわけではないし、何度楽しんでも、気まずいことにはならないはずだ。
自分の解釈を正当化し、またプラネタリウムに入り、最後の選択肢であるデパートのことについて考えることにした。

すると、誰の声とも知れない声が、耳元でささやいた。

「デパートの9階には、いろいろな品物がある。スーツ、ワープロ、コピー、カメラ、ライト、マスク。どれのことを考えようか」

なんと、デパートではなく、デパートの品物を考える選択肢だったのか!
これはいい引っ掛けだよ、加南子。コンチクショウ。
いや、これは「デパート=品物」という思考がなかったぼくのせいか。
ともあれ、ぼくはすぐに、ワープロについて考えることにした。

「超小型ワープロは、ワープロとして使えるだけでなく、キーボードから『ロ』のキーを外すとワープ装置になる。ただし、小型なので、自分で時空間のねじれをつくり出す機能はない。1度、自力でワープしてから、第2ワープ以降に使う。たとえば、1700年、過去へ戻るときは××××を押せばいい」

江戸時代から1700年遡れば、聖なる秘石のある弥生時代に着くことができる。
つまりはそういうことだ。

ぼくは意気揚々と、プラネタリウムを出た。

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第59話「第19の生命」

2度も第1ワープに成功したのに、どちらも聖なる秘石にはたどり着けませんでした。
あと、情報がありそうなのはプラネタリウム。
ということで、運命数を、プラネタリウムで有利な9にして、プレイします。



5月23日

ゲーム・センターでジャンケンの愛子から、聖なる秘石の情報を得る。
ゲーセンの電源が落ちてしまうので、1度、ゲーセンを出て、またゲーセンに入り、剣のゲームで宝石をちりばめた短剣を入手。

柳本町のデパートで、スーツ、ワープロ、防毒マスクを入手。

地下鉄で菊竹町に行き、スーツを着て、区役所の日本画の情報を得る。

柳本町駅まで戻り、地下鉄で東へ。
ワニ男から逃げ切り、追萩町で、コロシアムとワープロの情報を得る。

地下鉄で東へ。
桐橋で、1億5000万年の未来へのワープの仕方を知る。

柳本町駅に戻る途中で大蛇に会うが回避。

柳本町駅から地下鉄でゴキブリに会うが、回避して菖蒲谷通り駅で降りる。

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2005年09月08日

第58話「第18の生命」

かくして、はじめて第1ワープを成功させることができました。
しかし、腑に落ちないのはコロシアムでの隠しパラグラフ。
最後の手段として、すべてのパラグラフを流し読みして、隠しパラグラフを発見しました。
もちろんそれは、表記の方法ではたどり着けない場所。
スラムで「123なら13ってぐあいにな」とあったと表記は、実は「13」ではなく「103」だったのです。

あらためて、ゲームブックではたった1つのバグでも致命的なミスになることが分かりました。
刊行前に気づかなければ、正誤表もつきません。
今と違って、当時はホームページでサポートすることもできませんでした。

ゲームブックのデバッグの手間と、それに反比例するような売り上げを考えれば、ゲームブックの未来もうなずけます。
そんな悪条件の中、復刊がメインとはいえ、酔狂にも現代にゲームブックを復活させた創土社の酒井さんには、ほんとうに頭が上がりません。
こちらは気長に待てますので、焦らずがんばってください。

というわけで、いつもより多く巻き戻して、博物館に入る前からやり直すことにします。



5月23日

コロシアムの模型の中央にある石材をどかしてみた。
と、体が宙に舞い上がると、あたりの景色が見えなくなり、形にならない光に包まれた。
ここは、ねじれた時空間の透き間――
第1ワープ成功だ。



円形闘技場を埋めつくす大観衆のどよめきが聞こえる。
ぼくは、本物のコロシアムの真ん中に立っているのだ。

すぐそばでは2人の剣闘士が戦っている。
1人の兜がはじき飛ばされ、勝者の足元に転がった。
それが、決着だった。

「次は、おまえか」

剣を構え、ぼくのほうに向き直った。
ぼくは急いで、ワープロを使った。

だが、またも桐橋の紙切れの指示は受け付けない。

しかし、ぼくは別の方法を知っている。
緊急事態だ。それを試すしかない。

つまり、キーを適当に叩いたのである。

すると、ぼくはふわりと浮き上がり、時空のなじれの中をフワフワと揺れ続けた。
目の前に幽霊都市の映画館が現れた。
しかも、扉が開いている。
これで元の世界へ帰れる、さすがにそこまで油断はしていないが、また、時空のひずみに浮かび上がった。

そこは円形闘技場の大歓声。そこはご用ちょうちん。そこは恐竜の頭。そこはしめ縄のついた巨大な自然石……

ぼくは時空のねじれを彷徨い続けた。
これは、宝石がちりばめられた短剣ですら断ち切ることのできないレクイエム。
精巧で微妙な装置に、乱暴な操作は致命的だったのだ。

こうしてぼくは、ゆがんだ時空間を彷徨う幽霊となった――
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第57話「江戸時代」

5月23日

柳本町から地下鉄で菖蒲谷通りに行き、下車して区役所に向かった。
そして、区役所の2階で、持っていった日本画を置き、そこで念願の逆立ちしてみることにした。

その逆立ちは、いままで何度もした中で1番美しい。
なぜなら、重力がなくなっているからだ。
そのまま宙に浮かぶと、あたりの景色が見えなくなり、形にならない光に包まれた。
ここは、ねじれた時空間の透き間――
第1ワープ成功だ。



あたりがざわめいている。
ここは、日本画に書いてあった代官所の庭の植込みだった。

「くせ者だ。出あえ。出あえ」

建物の中から男が大声を上げている。
すると、縁の下から黒装束の一団が現れた。

「お頭、だから鬼代官の代官所はやめようって言ったんだ。見つかったら打ち首だぜ」
「つべこべ言わずにさっさと行け。なあに逃げ切ってみせるさ。金はこっちのもの。山分けしたら、泥棒稼業から足を洗って吉原がよいのお大尽様よ」


彼らはぼくに気づかずに話をすると、そのまま盗賊団は塀を越えていった。
「吉原」で「区」ということは、もしかしたら、幽霊都市は東京にあるのかもしれない。

「見つけたぞ。しんみょうにお縄をちょうだいしろ」
「ご用だ、ご用」


呼び子の笛が鳴って、ご用ちょうちんの明かりが集まってきた。
ちょうちんと十手の列がぼくに迫る。
長居は無用だ。
ぼくは、桐橋で手に入れた紙切れの指示に従って、ワープロを叩いた。

……なにも起こらなかった。

ぼくは押さえつけられ、鬼代官の前へ引き出されることになった。
無実を主張するが、底意地の悪い取り調べを受けているうちに、時空間の透き間は閉じてしまう。

こうしてぼくは、盗賊の濡れ衣を着たまま、江戸時代で寿命をまっとうすることになった――
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第56話「第17の生命」

公園でのあっけない死もさることながら、博物館から隠しパラグラフに行けなかったのが腑に落ちません。
もしかしたら、なにか情報を見落としているのでしょうか。
納得いかないながらも、公園に行かなかったことにして、プレイを再開します。



5月23日

公園通り1丁目からバスで北に向かうことにした。
やがてバスは、桜町の超高層ビル街へと入っていく。

なにげなく外を見ていたぼくは、目をしばたいた。
尖塔つきのビルのてっぺんに獣が浮かんでいるなんて、ありえるはずがない。
そう思いたいのはヤマヤマだが、ここは桜町。
ゴジラもモスラもガラモンも見たではないか。
ここに平成ガメラがいても、魔化魍がいても、バルジオンがいても、なんら不思議ではない。
そう、キングコングがいたとしても――

バスは無常にも、そのキングコングがしがみついているビルに向かっており、その100メートル前で停車した。
だが、降りてもゴジラの餌食になるのは目に見えている。
そのままバスに乗ることにした。

バスは東に折れ、柳本町に向かい、やがてビル街を出ようとしていた。
と、背後からトッシドッシという大きな音でキングコングが歩いてくる。
どうやらバスに興味をそそられたようだ。
距離はどんどん縮まっていく。
そして、柳本町の繁華街へ入るというところで、キングコングはバスに追いついてしまった。

『バイオリズム数は偶数か』

キングコングがバスに手を伸ばしたそのとき、その手が止まった。
もうバスは見ていない。
その視線は待ちの大看板へと移っていた。
若い金髪の女がにっこり微笑んでいる。
その看板にキングコングはモジモジしはじめた。
看板の美女に恥らっているのだ。

その隙にバスは柳本町のバス停に到着する。
バスはここで終点のようで、下車するしかなかった。
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第55話「サバト」

5月23日

そこは、公園通り1丁目のバス停だった。
道路は北に折れており、南は公園で、石畳の歩道が続いている。
東は森で進めない。
南の公園に入っていくことにした。

進んでいくと、あたりは木がうっそうと茂る森になり、月の光が途切れがちになった。
人気の絶えた夜の暗い公園は物騒である。
だが、あえてさらに南へ進むことにした。

たき火かなにかの火がチラチラ揺れているのが見えた。
大勢の声が、なにか呪文のようなものを唱えている。
少なくとも、「ゴデ、ワレニ、デワレ」ではない。

奥は公園広場になっていた。
それは、黒いフードのマントをまとったものの集団だった。
火の近くにある祭壇には牡山羊の頭を帽子のように被った人物までいる。

正直、山羊頭は車がエンストして雨の洋館に閉じ込められたときにトラウマになったので、見るのもおぞましい。
あの館、ワインだけは美味しかったんだけど。

閑話休題。
こんなあやしい集団に見つかったら、ただではすまないだろう。
だから、ここから離れることにした。
木の根っこに足を取られ、ドシンと大きな音を立てながら……

「見ぃたぁなぁ」

聞き慣れたフレーズも、命がかかると恐怖になる。

「ちょうどいい。さっそく心臓をえぐって今夜の供物にしよう。それ」

口が耳まで裂けたマントの魔女が邪悪な笑みを浮かべると、マントの集団がいっせいに躍りかかった。

『バイオリズム数は20以下か』

ぼくは石畳を全力で走った。
マントの集団が、どんどん引き離されていく。
これなら大丈夫だ。
と、うしろを振り返ったぼくは、石畳の角につまずき、転んだ。

そんなツイてないぼくは縄で縛り上げられ、祭壇の上で生きたまま心臓をえぐられることとなった――

せめてぼくの血が石仮面の役に立つなら本望だが、さすがにそれは、ないだろう……
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2005年09月07日

第54話「疑惑のコロシアム」

5月22日

その足で博物館に向かった。
今回、運命数が8なのは、このためである。

1階のクロマニヨン人の骨を見ていると、背後から毒矢が発射された。
だが、矢はぼくの肩先をかすめ、洞窟画の写真に突き刺さる。
どうやら、運が向いてきた。

スフィンクスに会っても死ぬだけだし、1階を見たからファラオのミイラもぼくの足を掴むことはないだろう。
だから、2階に上がることにした。

「地中海文明の輝き、首のないギリシャ人と首だけのローマ人」

パネルにそうあった。
あまりの不気味さにおそるおそる中をのぞいたが、なんのことはない。
人型の彫刻が、時代とともに欠けてしまった、それだけのことである。
こういう表現が幽霊都市流なのだろう。
慣れたくはないが、慣れないことには脱出もままならない。

彫刻群の奥にはパルテノン神殿や円形闘技場コロシアムの大きな模型もある。
それぞれ、幅3メートルに近い、精巧な模型である。
さすがに、地下の柱の男までは再現してないだろうが。
ともかく、コロシアムの模型の中に入ることにした。

「悪名高いローマ皇帝ネロの黄金宮にあった人工池に、のちのち皇帝が建築した。約4万人収容できるローマ最大の建築物だったが、中世以降、石材がはがされて今のような凸凹になった。完成は紀元81年ごろ」

カードにそう書かれている。
だが、用があるのは解説ではない。
スラムで教えてもらった、中央の石材を剥がすことにした。
つまりは、隠しパラグラフに飛ぶということである。

「高級ブランド、リッチ・リッチのスーツは、着る者を大金持ちの紳士淑女にみせる。役に立つかもしれないし、そうでないかもしれない」

……おかしい。
これはプラネタリウムでスーツのことを考えたときに進むパラグラフだろう。
どういうことだ。
人殺しだか殺し屋だかという名の建物がパルテノン神殿だとは思えないが、ズルをしてそちらも試してみる。
だがそこは、ワニ男から逃げ切ったパラグラフで、ワープはできなかった。

腑に落ちないが、ここで立ち止まっていても仕方がない。
博物館の外に出て、さらに東へ進むことにした。
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第53話「東から西へ」

5月22日

追萩町のスラムでワープロと博物館の情報を得て、桐橋町で紙切れを入手。

地下鉄で末松駅まで戻るが、このまま柳本町駅に向かうと、途中で大蛇に会うことになる。
今回の運命数は3の倍数ではなく、8。
大蛇のところで死ぬ可能性は、残念だが否定できない。

というわけで、末松から、タクシーに乗ることにした。
これなら、安全に梅池駅に着くことができる。

そして、梅池駅から地下鉄で柳本町駅へ。
そこから地下鉄で西の菊竹町にいき、区役所の情報をゲット。

地下鉄で紅葉学園を通過し、美術館のモナ・リザから植物園の情報を手に入れる。

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第52話「区役所ふたたび」

5月22日

菖蒲谷通りの公会堂や警察を無視して、目的の区役所に到着。
さっそく、2階にある日本画で逆立ちすることにした。

……ない!!

なんでぼくは、ここで逆立ちできることを知っているんだ?
今回の生命では、まだ、菊竹町に行っていないではないか。

せっかくだから、その日本画をもって行くことにして、トボトボと区役所を出た。
こうもプレイングミスが続くと、さすがにヘコむ。

そのあとは、区役所の奥にある落書きに自分もなり、“永遠の罠”を短剣で断ち切り、追萩町の地下鉄のホームに出た。

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2005年09月06日

第51話「植物園と科学館」

5月22日

植物園を、今度はもちろんフラワー・パークではなく、中世代のコーナーに行くことにした。
シダの葉を2枚、取るためである。

入口の恐竜の模型の向こうには看板があった。

「中生代コーナーへようこそ。人類が誕生するはるか以前、巨大な恐竜たちが活躍していた中生代の自然を再現しました。ジュラ紀の終わり、約1億5000万年前の植物相です」

1億5000年とは、はて、どこかで聞いた数字だ。
ともあれ、奥に進むことにした。

シダ類やソテツの間に、バッタやゴキブリが隠れている。
こここそが、恐竜たちの生きた時代の景色。

シダの葉を2枚取ろうとした。
……ない。
葉がないのではない。
ここでシダを2枚取ることを知らないのだ。
なぜなら、ぼくはまだ、モナ・リザに会ったことがない。
そこで入手できる情報を、知っているはずがないのだ。
だから、ぼくはシダを横目に、見学コースを進んだ。

やがて、コースは行き止まりになる。
仕方がないので、いままで来た道を引き返した。



植物園を出て、バスで北上して科学館に着いた。
プラネタリウムでインスピレーションを得ようとしたが、今回の運命数は8。
ものの見事に恩恵はなかった……
泣きっ面に蜂とは、こういうことである。

仕方ないので、バスに乗ってススキヶ原団地に行くことにした。

石を投げられるだけのススキヶ原団地をスルーして地下鉄に到着。
南下して菖蒲谷通り駅に行き、外に出ることにした。
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第50話「動物園」

5月22日

動物園も、他の施設に漏れず、誰もいないが門は開いていた。
夜の動物園は獣たちの鳴き声で騒々しい。
空の満月に向かって、オリの中の虎が吠えているのは、故郷を想ってか。

と、不安なポスターが目に入った。

「危険、狼男に注意!」
「都会に住む狼男は、野生の香りのする動物園を好みます。とくに満月の夜は、要注意です」


なんと、おあつらえむきな夜だろう。
さすがに、ワープロ防毒マスクで対処できるとは、とても思えない。
だがあえて、奥へ進むことにした。

緊張しながら動物園を南に進む。
どこからとなく、ハァハァという荒い声が聞こえるが、もしかしたら、これは自分のものかもしれない……
見学コースは西に折れ、ヘビが眠る爬虫類のコーナーを過ぎるとやがて、動物園の出口に着いてしまった。

狼男なんて、いなかった――

出口の向こうには植物園の東門があるので、そのまま植物園に入ることにした。
posted by ドロシー! at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 悪夢の幽霊都市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第49話「第16の生命」

せっかく新天地を目指したのに、怪獣のオンパレードで死を迎えました。
なんか、「悪夢のマンダラ郷」に迫る勢いで死に続けているのですが、まさか、あの記録を破ることはないですよね……?
今回は素直に、ゲーセンから再開します。



5月22日

ゲーム・センターでジャンケンの愛子から、聖なる秘石の情報を得る。
1度、ゲーセンを出て、またゲーセンに入り、剣のゲームで宝石をちりばめた短剣を入手。

柳本町のデパートで、スーツ、ワープロ、マスクを入手。

柳本町駅からバスでススキヶ原団地行きバスに乗る。
キン消しにになりかけるが、バイオリズム数のおかげで、なんとか、菖蒲谷通りのバス停に降りることができた。

北上していたバスは、ここで西に向きを変えた。
バスは、ススキヶ原団地行きと、柳本町方面末松駅行きがある。
キン消しになりかけたバスに乗るのは居心地は悪いが、あえてススキヶ原団地行きのバスに乗り直すことにした。

バスはほどなく、菖蒲谷動物園に到着する。
せっかくなので、降りて動物園に向かうことにした。

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posted by ドロシー! at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 悪夢の幽霊都市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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